※ガイ→ルーク→ジェイドです。ご注意。
七年、長い、長すぎた、
世間知らず、だめだめお坊ちゃん、気がついたときにはこんなに成長してしまっていた。
うつぶせの、すべらかな背に指を走らせれば、ぴくりと震えて少年はそっと振り返った。もの問うようなエメラルドグリーン。まだ起きていたのかとすこしおどろく。
「・・・・わるい、なんでもない」
ぱちぱちまばたきして不思議そうな顔をしていたけれど、そのうち睡魔と行為の疲れが勝ったのか、ゆっくりと目蓋をおとした。
くりかえされる規則的な呼吸。俺はゆるやかに息を吐いた。
ルーク、
生まれたときから、面倒をみてきた(おまえがしあわせになれるようにと)
ルーク、
いつだってただ愛おしかった(あふれるほどの愛をやった)
ルーク、
・・・・・・どうして、俺じゃない(大切に大切に、してきたのに)
どれだけ一緒にいるとおもってる、・・・俺が、気づかないとでも?(おまえが、俺をあいつの代わりにしていることに)
あいつの気持ちは決して得られないと知っているから、俺に、黙って抱かれているんだろう?俺の気持ちを、知った上で。(なんて、酷い、)
詰まるところ都合よく使われているのだろう俺は、この主人に。(当然といえば当然だ、俺はこいつの『使用人』なのだから)
過ごした七年という時間は、信頼を得るには長すぎた、愛を得るには、長すぎた。
ルーク、ルーク、おまえはほんとうに酷いやつだよ、
こんなことをされてもまだ愛おしいだ、なんて
七年、長い、ああ、遅すぎた
7 years
(つまらない冗談だ、数ヶ月の男に七年の俺が負けるなんて)
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ガイルクは多分アビスで最初にはまったカプでした。さいきん再燃しました
ようやく、アビスに対してなにか心の整理がついたみたいです
アビスはシンフォより前から好きだったけれどずっと読む側オンリーで、この前初めて、自分でも書きたいなとおもいました。うーんなんでだろう